学科ニュースレター2017年秋号、発行!

《学科ニュースレター秋号》が発行されました!!

このニュースレターは、先生方の研究調査や学生の留学・旅行体験記、授業などを紹介しています。

今号は、
中澤達哉先生のスロヴァキアでの研究調査、学生の留学体験記や実地研修などの内容となっています。

詳細はこちら、
http://www.europe.u-tokai.ac.jp/special/letter/201711.pdf

また、来年2018年4月からは、新学部新学科となります。今号にも書かれていますが、カリキュラムが載っている春号も合わせてご覧ください。

学科ニュースレター2017年春号、発行!

次号もお楽しみに!!

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「怖い絵展」行ってきました!

『怖い絵』シリーズの中野京子氏監修「怖い絵展」へ行ってきました。

私は『怖い絵』シリーズを読んだことがなかったのですが、何冊か読んだことのある友人と一緒に観に行きました。

『怖い絵』シリーズで紹介された作品を実際に観ることができるということで、こんなに大きな作品だったのか、思っていたよりカラフルで賑やかな絵だったのかと、友人はとても感動していました。

「怖い絵」と言っても、様々な「怖い絵」がありました。印象的であったのが、街全体が安酒ジンに溺れ、狂乱する人々が描かれた《ジン横丁》や、ギリシア神話の海の怪物セイレーンが、挑発的で不気味にこちらを見ている《飽食のセイレーン》で、これらの作品は、観るからに「怖い」と感じました。

また、一見楽しそうな家族が描かれている《チャールズ1世の幸福だった日々》は、タイトルの通り、「幸福だった」ときの様子が描かれています。この作品は、これから起こる残酷で不幸な結果を暗示していて、解説を読み、意味が分かると「ぞっ」としました。

『怖い絵』シリーズを読んでいても読んでいなくても楽しめる、充実した、見ごたえのある展覧会でした。

 

12月17日(日)まで、上野の森美術館にて開催中です。

毎日19時30分最終入場、20時閉館と、時間が延長されています。私は18時頃に並び、90分待ちだったので、夕方以降が狙い目かもしれません! (yk)

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「ゴッホ展」行ってきました!

「ゴッホ展―巡りゆく日本の夢―」に行って来ました。

この展覧会では、フィンセント・ファン・ゴッホがパリやアルルで活動していた頃の、日本の浮世絵への強い関心が分かる作品・文献を見ることができました。

さらに、ゴッホの死後、日本人芸術家や知識人が、ゴッホの墓のある地への巡礼をしていたことをはじめて知り、日本人もまた、ゴッホに憧れを持って、その作品に触れていたのだと感じました。

2018年1月8日(月)まで、上野・東京都美術館で開催しています!(ayaka)
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羊皮紙実習!!

羊皮紙実習のレポートです!

先日10月17日、金沢百枝先生のヨーロッパ芸術論Bでは、羊皮紙工房より八木健治さんをお招きして、中世ヨーロッパの羊皮紙写本について学びました。
羊皮紙は木材を使用した紙が流通する前の紙で、古代から使われてきました。
羊皮紙といっても使われる皮は羊だけではなく牛やヤギなど、様々な動物の皮を使っていました。羊の皮は一番価格が安いですが、それでも一頭からとれる皮の量は限られているため貴重です。

羊皮紙 大
紙だけでも費用がかさむ写本制作ですが、そこに文字を書き写す作業代、それが完成したら余白部分に装飾をする作業代がかかります。当時の平均的な写本一冊の費用は、約300万円ほどになります。それだけ本を持つということは、社会的なステータスになりました。そんな価格も手間もかかった写本の最後には、写字生のコメントも残されていました。
「あなたは知らないだろう。書くということの辛さを。どうか私のために祈ってくれ。」
今回は、羊皮紙を枠に張り付けて乾燥させる工程と、羊皮紙に直接文字を書く体験をしました。中世で使われていたインクを再現して、文字を書きました。中世のインクは虫こぶを原材料として使い、それにワインやアラビアゴム、鉄粉をまぜて作ります。

虫こぶ

そうして作ったインクを、羽ペンにつけて文字を書きます。羽ペンの羽はガチョウの手羽先の部分を使います。羽ペンといえば大きな羽のついたものを想像すると思いますが実際は邪魔なので羽を短く切り取ります。

羊皮紙 あやせ

インクは遅乾性でとても水っぽく、書いている途中に垂れやすいため、書くのが難しかったです。カリグラフィーに用いるペンやインクに比べて、中世の羽ペンやインクは使いづらいです。にもかかわらず、写字生はこのように美しい字を書くことができました。
写真でも分かる通り、一文字一文字の形が活字のように規則的です。仕事のていねいさがよく分かりました。このような高度な技術がカリグラフィーを支えていました。 (あやせ)

写本 3  写本

羊皮紙

テンペラ画実習を行いました!

10月24日に金沢百枝先生のヨーロッパ芸術論Bの授業で、テンペラ画実習がありました。テンペラ画とは何かを学んだあと、実際に好きな絵をテンペラ画の技法で描きました。

テンペラ画のテンペラ(tempera)とは、ラテン語の「混ぜる」という言葉からきています。テンペラ画は、古代から使われていたものですが、主にイタリアの13世紀から15世紀の板絵を指します。絵具は、顔料と卵黄を混ぜて作るため乾くのが早く、厚く塗るとひび割れてしまうので、薄く塗り重ねていきます。そのため、筆の跡がよく見えるというのが、テンペラ画の特徴です。

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私たちも実際に卵黄で作った絵具を使って、石膏で加工された木の板に絵を描いてみましたが、卵黄を混ぜているため水分が少なく、筆をあまりスムーズに動かすことができませんでした。しかし、乾くのが驚くほど早く、思うように描けなくてもすぐに重ね塗りをして修正することができました。卵黄を混ぜていても色が変わることはなく、顔料本来の鮮やかな色が出ました。また、金箔を貼り磨き、その上に篆刻をするという貴重な体験もできました。

今の私たちはすでに出来上がった道具を使っていますが、当時の人々は一色を作るのにも絵を描くための道具を作るのにも、手をかけていたことが分かりました。そのような様々な工程を経ているからこそ現在まで残り、私たちが芸術作品に触れることができているので、この素晴らしさを広めていけたらと思いました。 (yuka)

実地研修に行ってきました! Part3

 

実地研修で最後に行った国はポーランドです! 正直言ってドイツと比べると地味な印象を拭えませんが、とてもいいところで、行けば絶対に楽しかったと言えるところです。

ポーランドでまずはじめに驚いたことは、圧倒的な物価の安さです。ポーランドはEU加盟国ですが、自国通貨のズウォティが安定しているので、ユーロを使っていません。ちなみに1ズウォティ=約30円です。ホテルの自動販売機に売っているコカ・コーラが3ズウォティなので、日本のスーパーマーケットと同じぐらいの値段で買うことができます。ドイツでは2ユーロくらい(日本円で300円くらい)です。そしてポーランドのコカ・コーラは飲みやすく、とにかく美味しいので、是非飲んで欲しいです。

 

今回の実地研修の目的は、ユダヤ人の迫害の歴史を辿るというものなので、最終日に訪れたアウシュッヴィッツ=ビルケナウ強制収容所は旅の目的地と言えます。ここはポーランド南部にある国立公園で、入場料は無料でした。残っている施設が一部博物館として利用され、収容所内で使われていた品々や、当時の写真などが展示されています。

事前に授業でユダヤ人の迫害を学んでいき、なぜナチスはユダヤ人を大量殺戮したのか、ということを知ってから訪れたので、より感慨深さがあったように思います。誰しもが人生で一度は訪れた方がいい場所ですが、もし行く機会があれば、少しだけでも歴史や知識を知ってから行くと感じるものがまったく違うと思います。

 

初めてのヨーロッパは、研修で決められたコースを大人数でまわるものだったので、特に不安を感じることなく過ごせました。今度ヨーロッパを訪れるときは一から自分で計画を立てて準備をして行ってみたいと思います!! (宏太)

 

 

今回で実地研修のレポートはおしまいです。次回の記事をお楽しみに!!

実地研修に行ってきました!! Part2

実地研修のレポート、今週は、オーストリアのザルツブルクについてです!

 

ザルツブルクには3日目に、オプションとして行くことができました。

ドイツからアウトバーンを走ってゆく中で、まず驚いたのが、国境を示すものがないことです。目印となるものがないので、オーストリアに入ったことに気が付きませんでした。日本の高速道路の県境の方がわかりやすいので、国境沿いを楽しみたい人は気にしておくといいかもしれません。

 

ザルツブルクでは、まずは新市街にあるミラベル宮殿とその庭園へ。

よく晴れていたこともあり、とても綺麗でした。日本人の現地ガイドさんは、「よくここで結婚式をやっていて、日本人も多いんですよ。」と話していたのですが、なんと、私たちが訪れたとき、日本人のカップルが結婚式を挙げていました。すごい偶然!末長くお幸せに!

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旧市街地では、モーツァルトの生家を見学。その近くにスターバックスがあったので、外国の店舗はどのようなものなのか、せっかくなので入りました。

名前をカップに書いてくれるサービスは同じでしたが、書かれていた名前は「Kota」ではなく「Cota」でした。ドイツ語では「K」ではなく「C」と書くのかな!?

スタバ

(宏太)

 

次回は最終回、ポーランドです!お楽しみに!!!

実地研修に行っていきました!!

今年のヨーロッパ実地研修は9月2日から13日に、ドイツ・ポーランドを中心に研修が行われました!

今週から数回に分けてレポートをお送りします!

 

 実地研修では、ドイツとポーランドのメイン2ヵ国に加えて、オーストリアの計3ヵ国に行きました。今回はドイツのことを書いていきたいと思います。ドイツではミュンヘン、ニュルンベルク、ローテンブルク、ハイデルベルク、フランクフルトに行きましたが、特に印象に残っているのはハイデルベルクです!

 ハイデルベルクはドイツ最古の大学があり、とても綺麗な街です。ハイデルベルク城の城跡は、一部は修復されつつも、戦争で破壊された箇所がそのまま見ることができます。牢獄塔や火薬塔はとてもノスタルジックで一見の価値ありです。

特に後者の火薬塔は爆破されて崩れ落ちた壁が、そのまま残存している塔にもたれかかっており、かっこいいなぁと思いました。調べてみたら、あのゲーテもこの火薬塔が大好きでスケッチしたりしていたので、自分もゲーテと同じ感性を持っていたことが嬉しかったです!

 旧市街にある聖霊教会の展望台に上るには2€が必要なのですが、陽気な受け付けのおばあさんが1€にまけてくれたりして、最後には一緒に写真も撮ったりしました。街も人も良く、ドイツに行く際は是非立ち寄って欲しい街です。 (宏太)

実地研修 ドイツ 写真

⇑ ハイデルベルク城の火薬塔 ⇑

 

次回はオーストリアのレポートです。お楽しみに!!

2017年秋学期が始まりました!

先週から授業が始まり、広報委員会の秋学期の活動は今日から始まりました。

秋には多くの行事があるので、さまざまなイベントを企画していきたいと思います。このホームページでも、春学期に引き続きみなさんに楽しんでもらえる記事を書いていきます!!

 

また、夏休みには3回のオープンキャンパスがあり、多くの高校生にも参加していただき私たち広報委員会の学生もスタッフとして、学生生活や入試などのタメになるアドバイスをすることができたと思います。

来年度からは、新学部・新学科に生まれ変わるので一期生を迎えるのが待ち遠しいです。

「大英自然史博物館展」の冒険

国立科学博物館で開催された大英自然史博物館展に行ってきました。

18世紀ロンドンで医師として活躍し、偉大なコレクターでもあったハンス・スローンの7万1000点のコレクションを中核に建てられた大英博物館。その自然史部門の現在8000万点以上ものコレクションから、貴重な化石、鉱物、動植物の標本などが選ばれ展示されました。多くが日本初公開であり、現地でもあまり一般公開されていないのだそうです。その中でも一際注目したものをいくつかご紹介します。

-’呪われた’アメジスト-

元はインドの寺院にあり、イギリスが植民地支配の際略奪した宝石です。所有者が次々と謎の死を遂げたため’呪われた’アメジストとの名がつきました。

博物学者で古生物学者、小説家でもあり大英自然史博物館の後援者でもあったエドワード・アレンもまた呪われていると信じた宝石で、7重の箱に入れて川に投げましたが、数ヶ月後には彼の手元に戻ってきました。「これは呪われており、血と、かつての所有者たちの不名誉で染まっている」と書かれた手紙とともに娘のメア・ジョーンズ夫人が寄贈しました。S__22110228

-プリニウスの『博物誌』-

大英自然史博物館で最も古い本です。ヨーロッパにおいても最も古い本の1つとされ、1469年にヴェネツィアで出版されました。動物学、植物学、地理学、人体生理学、冶金学、鉱物学など自然史全般にわたります。鉱物のイラストや装飾がとても美しいです。

-古代エジプトのネコのミイラ-

1907年にエジプト学会から寄贈された250体のうちの1体が展示されていました。ネコの姿をしたバステト神への生贄だったとされています。

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-植物の二名法を提案 カール・リンネ-

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二名法は1730年代、スウェーデンの植物学者カール・リンネが、ジョージ・クリフォード3世の3000種もの押し葉標本を研究していた際に発明しました。

二名法は、1番目に似た植物同士の属名を出し2番目に固有の名を与える方法で、今日でも科学界で使われています。1753年には当時の植物の種を二名法でリスト化した『植物の種』が出版され、著名人らが使用したために植物学者の間に普及、国際的にも広まりました。

-最古の鳥類とされる「始祖鳥」の化石-

恐竜から鳥類が生まれる進化の過程は非常に複雑で、どこからが鳥類かという境界が研究者によって意見がわかれていますが、歴史的観点から始祖鳥を最古の鳥類とするのが現在の定義です。今までに12点の報告があり、今回展示されたのはジュラ紀後期の1億4700万年前のものです。

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恐竜のような歯、爪、後ろ足の間に伸びる長い尾が見てとれます。また、現在の鳥類のような翼と羽を持ち合わせていました。大英自然史博物館の科学者によればこの始祖鳥は飛行可能な視力、平衡感覚、運動神経があったとされています。しかし、現在の鳥類と比較すると骨格や筋肉の付き方が違い、飛べたとしても力強く羽ばたくことはできなかったのではないかと考えられています。

-オオナマケモノ-

更新世(約1万2000年前)のアルゼンチンのオオナマケモノです。1万2000年ほど前までのオオナマケモノはゾウより皮膚が厚く、体重は1500kgもあり、南アメリカの温かい草原で暮らすの草食動物でした。

-日本の展示品-

日本で回収・発掘された隕石、水晶、タカアシガニを大英自然史博物館が買い取って保存していたものや、鎖国中唯一交易のあったオランダ、また、大正~明治にかけて来日したヨーロッパ諸国の商人・学者が採集した標本なども展示されていました。

・ニホンオオカミ(絶滅)、ニホンアシカ(絶滅)、タカアシガニ、『日本日記』、薩摩(九州)隕石、小城隕石、東公園隕石、水晶「日本式双晶」、輝安鉱、アサフェティダ(アギ)IMG_4830

水晶「日本式双晶」:宮本村から発掘され1899年に大英自然史博物館が購入。2つの水晶がくっつき同時に成長した希少なもの。

 

この他にもドードー、コマダラキーウィ、昆虫の標本やモアの化石、綺羅びやかな鉱石や宝石、ビーグル号、チャレンジャー号、テラ・ノバ号の航海で収集されたものなど、コレクションの宝庫で圧巻でした。自然史の研究が進んでいく中で重要なコレクションが間近で見ることができ、発見当時の風景が蘇るようでした。現在では絶滅してしまった種の標本は特に貴重だと思います。展示会は6月で終わってしまいましたが、また機会があれば是非実物を見に行ってみてください。

A.T